シルクのベッドで愛し合えた自分

薬を変えたら

勃起しにくくなった。

勃たないわけじゃないが持続しない。射精の快楽がぬるい。

自分がいかに肉欲に支配されていたのかわかった。エロは自分にとって最大の生き甲斐だった。エロスに裏打ちされた美の追求を延々と続けていた。セックス抜きで人生や人間関係を語り尽くすことはできない。

ぽっかり空いた穴を埋める気にもならない。今はまだ肉欲の喜びを身体が覚えているが、今後どうなるだろうか?薬の副作用とはっきり分かっている。一時的なものではない。過去の自分の完全な勃起と現在との対比。それだけで人生の彩りがこうも変わるのか。肉体や自然や音楽の美しさを勃ちにくくなった身体を通して受け止め直すのにも静かな期待がある。